成人矯正(大人の矯正)

矯正歯科治療はエイジングケアにつながると言えます

 

子供のころから歯並びが悪いことがコンプレックスで、人前で歯を見せて笑えないという方も多いかと思います。また、意識していなくても知らず知らずのうちに歯を隠してお話をされるようになってしまうこともあります。歯を隠そうとすると、口角が下がり老けて見えてしまいます。


また、しかめっ面でいると笑顔でいる時に比べ多くの筋肉が緊張し、お顔にシワができやすい環境をつくってしまいます。笑顔に自信が持てるということで精神的に安定し、積極性が出てくるというメリットもあります。もちろん歯並び、噛み合わせを治すことが、歯周病、顎関節症の予防、および咀嚼機能の向上をもたらすことは言うまでもありません。

年齢的な問題で矯正治療に踏み込めない患者様もいらっしゃいますが、矯正治療は基本的に健康な骨と歯があれば、年齢に関わらず行うことはできます。
しかし、早い段階で矯正治療を始めたほうが効果を得るのは早いです。大きく口を開けて、指で自分の歯を思い切り押したり引いたりしてみても歯は動きません。力を入れすぎるとただ痛いだけです。
でも、このびくともしない「歯」を思い通りの場所へ動かす治療が「矯正治療」です。大きな大きな力をかけて動かさないと歯は動いてくれそうにありません。
でも、不思議なことにその逆で、ごく小さい力を継続的にかけ続けることにより歯は動きます。一般の矯正の場合、弱い力を毎日かけ続けて1ヶ月で約1ミリ程度、歯を動かしていきます。
そのため治療には多くの時間を要しますが、これ以外にきちんとした、噛み合わせを自身の歯で得る方法はありません。
美しい歯並びとしっかりと噛める歯を手に入れて、自信にあふれた人生を手に入れてください。また、自分の意志で、美しい口元を目標に歯列矯正治療に望む、大人の歯列矯正治療は、歯磨きや装置の手入れなどにも気を配ることができ、口腔内が良い状態で、効率的に治療が進むことも多いのです。

アゴの関節ずれていませんか?

アゴの関節のずれと不調和

成人の矯正治療の際に大きな問題となるのが、アゴの関節のずれと不調和です。今までにアゴがカクカク鳴って痛くなったり、口が開きにくくなったりしたことがおありになる方も少なくないでしょう。実際、成人では関節に何かしら不調和を持っている方が多くいらっしゃいます(自覚症状がない方もいます)。アゴの関節は人体の中で唯一からだの左右にまたがった関節です。そこにずれがある場合、痛くなったり、口が開きにくくなったり、ひどい場合には肩こり、耳鳴り、めまいの原因となることもあります。そして、噛み合わせが原因でアゴの関節がずれている場合も少なくないのです。

ものを噛むということを考えてみましょう。リンゴを噛むとき、力は咀嚼筋という複数の筋肉によりおこされ、歯からリンゴに伝達されます。その力は歯を支える歯周組織から骨に伝わり、アゴの骨を介してアゴの関節に伝わります。
つまり、アゴの関節とは、建築物でいうと基礎の土台というふうに考えることができると思われます。それゆえ、以下の2点において、矯正治療とアゴの関節とは切り離して考えることができないと言えます。

噛み合わせが原因でアゴの関節に異常をきたしている場合
矯正治療や補綴(ほてつ)治療(差し歯、かぶせものなど)により、噛み合わせを改善する必要があります。

矯正治療開始前にアゴの関節にずれがある場合

アゴの関節が安定する位置(顆頭安定位)に誘導してから矯正治療を始めます。そうでないと、基礎がずれたまま内装工事に入るようなもので、将来、普段噛む位置と顆頭安定位が全く異なってきて、どこで噛んでよいのか分からなくなったり、自然に噛み合わせがずれてきたりすることがあります。

歯とアゴ、アゴの関節の関係 噛み合わせがずれるとアゴの関節もずれることがある



成人においては、アゴの関節の状態を十分把握したうえで矯正治療をおこなうことが、将来的な噛み合わせの安定を得るうえで最も重要な要素の一つであると言えるでしょう。

医療も3D!CTを用いた検査・治療

近年、歯科治療においても「CT(Computed Tomography)」を活用するケースが増えています。
平面的なレントゲン写真では見えないことが、CTの3D画像によって、患者様のアゴや歯の状態が、より詳しくわかるようになったためです。
矯正治療でも、アゴの骨の中に埋まったまま生えてこない「埋伏歯」や親知らずの診断、歯科矯正用アンカースクリュー※やコルチコトミー併用矯正などの外科処置で、精密な治療のために必要性が高まっている検査です。
※歯科矯正用アンカースクリュー:小さな骨ネジやプレート型の器具を一時的にアゴの骨(歯槽骨)に埋め入れて、歯を動かす固定源にする処置

精密な診断と、効率的な歯の移動

CTは矯正治療で使用することにより、患者様のアゴの状態が詳しくわかり、治療はより精密で丁寧になります。
歯並びの治療は"アゴの骨の中で歯の根を動かす治療"であり、咬み合わせの治療にはアゴの関節と顎位(下顎の位置)の関係を知ることが重要なのです。
また、お口の中全体のことを考えた診断にとても役に立ちます。例えば、成人矯正の場合、CTで歯を支える骨(歯槽骨)と歯根の状態を調べることで、抜歯・非抜歯矯正の判断材料にしたり、長持ちする歯なのかを見極めて抜歯する歯、しない歯を決める参考にしたりします。
近年のCTでは、アゴの骨や歯根の形、位置がさらに精密に再現できるので、安全でより的確な治療ができるようになりました.