小児矯正(子供の矯正)

小児(子どもの)矯正 本当にその治療は必要ですか?

アメリカの矯正歯科学会ではここ10年間に、混合歯列期(永久歯と乳歯が混ざり合った時期、小学校2~4年生くらい、第I期治療)に行う矯正治療の一部の効果を疑問視する論文が多く発表されています。
お金もかかり、子供にも負担を強いるこの時期の矯正治療が実はほとんど意味のないものだったとしたら・・・。
矯正治療の適切な開始時期はお一人お一人異なります。適切な時期に必要最小限の期間で矯正治療は行われるべきであり、
第I期治療を行う場合は明確な目的が無くてはなりません。
二子玉川矯正歯科では、お子様の無料矯正相談を随時行っております。エビデンス(学術的根拠)に基づいた、
治療の必要性についての説明を受けることができるかと思われますので、一度お話を聞かれてみてはいかがでしょうか。

矯正適齢期とは?

「矯正っていつ始めるのが一番いいんですか?」と聞かれると、「その人によって違います。」と答えます。成長期の患者様の場合、永久歯への交換時期、不正咬合の種類、悪習癖の有無、顎の成長の時期等々、人それぞれ全く異なり、それらを総合的に判断して、その方の矯正治療を開始するのに一番良い時期を決定するのです。
前歯と六歳臼歯のみ永久歯になっている時期(混合歯列期…8~10歳)に始める矯正治療を第一期治療、全てが永久歯に生えかわって(永久歯列期)からを第二期治療(普通のブラケットという装置を歯の1本1本に着ける)とする場合がありますが、早めに始める必要がある場合に第一期治療から始めて永久歯に交換後に第二期治療を引き続き行うというのが一般的です。
もちろん第一期治療をする必要のない場合も多々あり、その場合は永久歯が生えそろうのを待って治療開始します。
第一期治療をしてもしなくても料金的にはあまり変わりません。

次の3症例(全て9歳)の中で、すぐに治療を開始したのはどれでしょう?

1

 

2

 

3

答えは、(2)と(3)です。

(2)は開咬と言って、舌を前に出す癖(舌前突癖)が習慣づいており、まずはこの悪習癖を取り除いてあげることが先決となります。そのため、第一期治療として、タングクリブという装置を約1年間使用していただいた後、第二期治療を行いました。

舌前突癖

 

タングクリブ(参考)

 

第二期治療

(3)は反対咬合です。このように完全に前歯の噛み合わせが逆になっている場合、この後の上下顎の成長発育に影響がでてきてしまうので早めに前歯の位置を治してあげることが必要になります。
まず第一期治療として、上の前歯を裏から押すような装置(リンガルアーチ)により上の前歯の位置を改善しました。
その後、永久歯の交換と下顎の成長観察を行い、第二期治療に移りました。

リンガルアーチ

 

5ヶ月後

 

第二期治療

そして、治療の結果は

1主訴:乱ぐい歯
診断名:Angle ClassI 
叢生  年齢:11歳女性
装置:マルチブラケット(表側)
抜歯/非抜歯:上下顎左右第一小臼歯抜歯  
 動的治療期間:2年0ヶ月

通院回数:24回

治療費:約90万円
考えうるリスク:歯根吸収、歯の失活

 

2主訴:前歯で咬めない
診断名:Angle ClassI
開咬  年齢:9歳女性
装置:I期 タングクリブ、MFT
II期 マルチブラケット(表側)  
抜歯/非抜歯:非抜歯
動的治療期間:I期 1年1ヶ月
II期 1年8ヶ月  

通院回数:Ⅰ期 5回

Ⅱ期 20回 

治療費:総額 約90万円
考えうるリスク:歯根吸収、歯の失活

 

 

3主訴:受け口
診断名:Angle ClassIII 反対咬合
年齢:9歳男性
装置:I期 リンガルアーチ、上顎前方牽引装置
II期 マルチブラケット(表側)  
抜歯/非抜歯:非抜歯
動的治療期間:I期 2年2ヶ月
II期 1年10ヶ月

通院回数:Ⅰ期 13回

Ⅱ期 22回
治療費:総額 約100万円
考えうるリスク:歯根吸収、歯の失活

歯並びもきれいになり、噛み合わせもよくなりました。

このように、お子様の歯列の状態、症状によって異なりますので、気になる場合は、一度矯正専門医のカウンセリングを受けて、すぐ始める必要がない場合でも、半年に一回ほど定期観察として受診されると、矯正治療に最も適した時期を逃さず治療が開始できます。

※ 治療結果は、患者様によって個人差があります。