院長です。
今回は、現在、私が会長を務めさせていただいている「スピード矯正研究会」について書かせていただきます。
当院のHPでも書かせていただいておりますとおり、矯正治療期間の短縮は、全ての矯正歯科医の永遠のテーマです。
治療期間が長くなるからという理由で、社会的制約等により矯正治療を断念される方も少なくありません。しかし、歯並びが悪いからという理由で、健康な歯を削って差し歯にすることは、歯の健康という観点からは決してお薦めできるものではありません。
そのため、我々矯正歯科医にとって「治療期間のコントロール」は成人の方の矯正治療において特に重要な課題なのです。
その大命題に向かって、志を同じくする歯科医師が集まって知識、技術を高めあう。それが我々の「スピード矯正研究会」です。
その活動内容は、最新の知識を得るための論文抄読や
症例報告や症例検討会がメインですが、
年に数回、外部より講師の先生をお招きしてご講演いただいております。
昨年はニューヨーク大学のAlikhani教授にご講演いただきました。
そして、先日、UCLAの矯正科教授のMoon先生をお招きし、ご講演いただきました。
その中で、Moon教授は、「現在、歯を速く動かすには様々な方法が用いられていますが、最もエビデンスがあり確実なのはコルチコトミーをはじめとする外科的なアプローチです。」と話されておりました。我々が20年来取り組んでいるテーマです。
今を遡ること15年前には、コルチコトミーで有名なWilcko先生をハーバード大学に訪ね
10年前には加速矯正(Accelated Tooth Movement 、以下 ATM)の代表的な研究者の一人であるキョンヒー大学教授のPark先生を韓国に訪ね、情報交換を行いました。
このように、最先端の医療には国境はございません。
スピード矯正研究会のメンバーは発足した11年前からずっと、そしてこれからも日本におけるATMのLeading Doctorsであり続け、最新の知識と技術を磨き続けて参ります。
二子玉川矯正歯科も含め、どうぞよろしくお願いいたします。